2021年の個展から屏風を発表しだした。その前から屏風には興味があった。背景に金箔(もちろん本金箔ではない。本金箔は私の技術では扱えない)を貼るようになった。 同じ年に本屋で柳広司さんの「風神雷神」の文庫本、上下が目につき買った。物語と言うより解説が多い印象だったが、ほとんど不明な俵屋宗達をおそらく発達障害の人のように綴っていた。本当のことはわからないのだが。読み進めながらインターネットで出てくる作品の画像を見ていった。知らなかった作品が多かった。宗達のすごさを改めて知った。 宗達を通して「琳派」に興味がわいた。ユーチューブにもいろいろな解説や作品の動画があり、そこでも勉強した。そして、本も購入してみた。分かってきた琳派の特徴などは ○背景に箔を置くことが多い ○箔の中に実際の風景ではなく、モチーフを象徴的に入れ込む ○同じモチーフを繰り返す ○絵画と着物の柄や扇子に描かれた柄など、いわゆる装飾を融合させている ○師弟関係で伝承されたわけではなく、光琳は宗達にあこがれ、酒井抱一は光琳にあこがれて制作する中で、琳派が形成された。 ○琳派というネーミングはわずか50年前から ○現代作家の中にもその影響が多い 私の絵をあらため見ると、まさしく琳派である。特に実際の風景ではないところ、モチーフを繰り返すところは…。